7.無痛・有痛の違い
昭和50年代あたりに、TV等で、木づちで思いっきりたたく強制整体が出てきて、整体というものが知られるようになり、ただ硬いところを強くたたけば効くみたいに整体院が出て、最悪骨折なんて事故も多くなり、次第に整体は悪のようになっていった。
その悪いイメージを払拭しようと、無痛整体が出てきた?知れるようになった。
何事も痛いより、痛う無い方が楽に決まっています。それに合わせ、無痛マッサージや痛くない程度のマッサージが主流になってきました。
その結果、一部の技術のない無痛〇〇院は流行ったが、良くならない、続けていくとさらに悪くなって動けなくなった人が出てきたのも事実です。
施術院の懐だけ良くなったのです。
コリの段階でも書きましたが、コリの段階で、対処が違うのに、全部一緒の対応で終わってしまうからです。
そこで、見直されてきたのが、タイ式マッサージのように痛いマッサージです。結局症状の重い人は、痛くなければ良いのだが、良くならなければ意味がないので、痛くても良くなる施術院を選ぶのです。
無痛のほとんどは、表面神経に軽い刺激を与えると、緊張が緩む性質があり、コリの浅い人には効果があります。この方法はリハビリでも使います。
コリの深い人にはこの方法は逆効果になります。表面だけ緩んでも深層が緩まらないので深層がコリを進行させてしまい、冷えなどが酷くなります。
反対の有痛は、痛くても強制的に硬いコリを力でほぐす方法と、痛い刺激で筋肉を強張らせて緩めると、血行が良くなる現象が起きます。このどちらかをしています。
指圧もこの方法で血行を改善する場合もあります。
強制的に力でほぐすのは、一定期間病気等で動かなくなった筋肉や、癒着した部分をはがすやり方もあり、内出血又は打撲後のようにしてでも回復させることもあります。
スポーツ選手のトレーナーが短期間で筋肉を戻す時にこのやり方を使います。
気絶するほど痛いけど、怪我、コリの期間が長い人には短時間で効果が出ます。
痛いほど、良くなる時間が短いです。
経験がなく強く押すと、最悪、神経や血管を痛めることがあります。
どちらにせよ、対処を間違えると、効かないばかりか、悪化させることもありうるのです。
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